読書会というと、どこかの会議室や公民館などそう言った少し広めのスペースを借りてやる、、そういうイメージの方が多いのではないでしょうか。しかし昨今はzoomなどのツールも出てきたこともあってオンラインで読書会という形式が増えてます。
特に新型コロナウイルスにより多くの人が一つの場所に介するということを何よりも避けなければならないという中で、トレンドは大きく変わったように私も感じています。
通常は対面で行うはずの読書会も今実施されるケースをみていけば9割はなくなりほとんどがzoomなどを使ったオンライン読書会に移行しているように思われます。
本日はネットで読書会を年間20回程度行っている私の方から一度参加してみたいオンライン読書会特集をさせていただきます。
その上で、オンライン読書会が通常の読書会とどう違うかやオンライン読書会の長所短所についてご紹介していきたいと思います。
目次
zoomなどを使ったオンライン読書会5選
早速ですが、最初にオンラインの読書会を探している方の中でもとりあえず開催しているところのリストが欲しいという方向けに、zoomなどで複数開催されている読書会で知名度のあるところを紹介いたします。
名前を聞いたことがあるという読書会もあるかもしれません。
猫町倶楽部
まずは言わずと知れた読書会の有名サイトでもある猫町倶楽部さんです。
検索をいろいろしている中で必ずと言っていいほど目にするものではないでしょうか?
開催数で言えば日本一多いのではないかと思われます。
基本的に現在は毎日に近いペースで開催されており、休日に限らず平日含め最近は開催頻度も非常に高まっています。
背景にはオンラインですることが可能になったからというのがあるのかもしれません。
zoom等を使って開催であれば主催者的にも開催コストが下がります。
ジャンルも幅広く、古いものから新しいものもあれば、小説からビジネス書に至るまで全方位的に網羅されています。
最近は著者を呼ぶということも結構な頻度で行われているようですので、新しい取り組みを新型コロナを機になのかいくつもしているように伺えます。
サイトはこちらから
Read For Action
続いてはRead For Actionです。
こちらも猫町倶楽部に並んで規模の大きい読書会サイトで、現在は猫町倶楽部さん同様にオンラインが非常に多くなっています。
頻度的には一週間に5回以上のペースでは開催があります。
こちらの読書会コミュニティは猫町倶楽部さんよりも主催者のプロフィールがクリアになっていることが大きい特徴です。
そのため、人見合いである程度イベントがどう言ったものになりそうかが見れるため、イベントの内容がイメージしやすいところは人気の要因といえるかもしれません。
ファシリテーターごとにファンがいるということもあるようです。
ジャンル自体は猫町倶楽部に比較するとかなりビジネス系に寄っている印象があります。
そういう意味ではどちらかというとビジネス書を読みたいというのがあってオンライン読書会を探しているという人に向いているサイトかもしれません。
読書会へ行こう
続いて三つ目が「読書会へ行こう」さんになります。
こちらのサイトも頻度自体は前二つに同じく毎日に近いペースで開催されています。
ジャンル的にはビジネス系が多いという点がRead for Actionさんと似ています。
特色としては一つ大きいのは参加費が無料が多いというところかもしれません。
とりあえず一回参加してみたいという人にとっては経済的負担もないために良いのかもしれません。
前二つの読書会は一回高いものだと費用が3000円〜5000円とかそのくらいすることもありますので、期待に沿わない時に喪失感を感じて他の読書会も2度と参加したくないということになりかねません。
イベントはやはり個々に特色があり合う合わないというのがどうしても出てきますので、前述の二つのサイト経由で参加するときも値段は安めのものから行ったほうがいいと思います。その上で合う合わないがなんとなくてでもわかるようになってくればそう言った値段感のものに参加するのもアリかもしれません。
ブクラボ
4つ目がブクラボさんです。
こちらは福岡を中心に普段は読書会を開いているため他の都道府県の方にはあまり馴染みがないかもしれない読書会です。
しかし新型コロナの影響もあって今は全てオンラインになっています。
それ故にと言ってはなんですが、全国どこからでも参加することができるようになっています。
特色は何かの本を読みますという形ではなく、何かのテーマ、例えば恋愛とかそういうものを掲げそれぞれそれに関わるものを読んでいくというスタイルをとっています。
開催頻度自体は冒頭の二サイトには劣りますが、大体月に一回はミニマムで開催されています。
zoom等を使ったオンライン読書会参加の上で気をつけるべきこと
さて、一通り有名どころのオンライン読書会をzoom開催があるものを紹介させていただきました。
続いてお伝えしたいのはオンライン読書会参加の上での注意点です
というのも、おそらくこれを読んでいただいているということはオンラインで開催される読書会にはこれまで参加したことがないと思います。
結構そういうケースではトラブルに見舞われたり最悪の場合参加できないということさえあります。そうならないためにも基本的ではありますが、こちらを押さえていただくことを推奨いたします。
まず一つ目ですが、機械慣れしている方であれば特段問題ないのですが、アプリをダウンロードしているかどうか確認してください。
zoomでやるにせよスカイプでやるにせよ必ずアプリが必要です。
私も機械音痴だった時にやってしまったものですが、googleでzoomやスカイプと検索しそのサイトに行ってもすぐに読書会に参加できるわけではありません。デスクトップやスマホのストアからアプリをダウンロードしないといけないのです。
続いて二つ目ですが、こちらも釈迦に説法なところもありますが、ユーザー登録ができているかも確認してください。
アプリだけあっても参加はできません。自分の情報を登録しなければzoomにせよスカイプせよWEB会議システムは使うことができません。
最後の三つ目が、ネットワークの環境についてです。
こちらはいうまでもなくですが、ネットワークのパフォーマンスが悪いと読書会にうまく参加できません。
速度制限などがかかる格安スマホやポケットWifiを使っておられる方は当日確認をしましょう。
もし容量制限を超えていれば基本的にノイズだらけになったり全く聞こえなかったりということが頻発して全く楽しめないことが予想されます。
つきましては、もし当日容量に問題がありそうでしたら静かでかつネット環境が整備されたネットカフェやカラオケ店などで参加されるということをお勧めいたします。
オンラインでする読書会の当日の流れについて
さて、ここまででどこの読書会に参加するかは決まり、準備にあたってのポイントもクリアできました。
ここでようやくオンライン読書会当日でいよいよ参加となるわけですが、当日の流れについて知りたいというお声をいただくかもしれないので補足だけしておきます。
これは結論から言えばもちろん読書会によるところはあるのですが、骨子としては結構似ていたりもします。
まず基本的には自己紹介を五人〜十人くらいのグループで行うところから始めることになるかと思います。
名前とあとは参加した理由やこの会に期待すること、あとは持ってきた本だったり課題本を読んだ感想くらいを話すことが多いと思います。
実際にどういう流れになるかを詳細にイメージしたいという方は続きに書きますオンライン読書会にはどういうタイプがあるかというところをぜひ読んでいただけたらと思います。
オンライン読書会とはどういうものか
さて、ここからはそもそもオンラインで行う読書会とはどういうものかについて知りたい人向けの記事となります。
ご興味のある方だけ読み進めていただければと思います。
オンラン読書会は結論から申し上げると基本的な枠組みとしては通常の読書会と変わりません。ですから通常の読書会の種類を理解していればオンラインでも基本的にはどういうイベントになるかを類推するのはそう難しいことではありません。
ですので、「通常の読書会」とは何かを少し補足しておくと、これは主に2種類から構成されています。
一つが「紹介型」で、「熟読型」です。
ご存知の方はここは読み飛ばしてください。
「紹介型」の読書会
まず、「紹介型」で行われる読書会についてですが、こちらは参加者が日頃読んで面白かった書籍を持ち寄ってそれを紹介したり、時には交換して自分が知らない書籍について知ることができるというものです。
加えて、個々に多種多様な本を持ってきているので、紹介の中で初めて会った人の人柄などについても知ることができ、自然な形で新しい人との出会いを楽しむことに優位性のある読書会のタイプなのです。
「熟読型」の読書会
もう一つの熟読型は、そこそこ分厚目の本だったり、古典と言われるような少し古めの本をその場で読むかもしくは事前に読んできて議論を交わすという形をとります。
マルクスとマルクス主義者が別物と言われるのと同様に、ある一つの本を読んでも一辺倒の解釈ということはなく、いろいろな解釈を聞くことで自分の読書体験をより一歩先に向かわせることができるのです。
深い本の理解というところに軸足があるのが「熟読型」読書会の魅力となるのです。
ネットで読書会をやる長所と短所
話を戻します。
ここからは読書会というもののあり方を抑えた上で、本題のネットで読書会をやることについて話していきます。
対面で読書会をやるのとどう違うのかを見るのが最も分かりやすいと思いますので比較した上での長所と短所について話していきます。
ネット形式読書会の長所
まず最初に長所の方からですが3つあります。
一つ目が、やはりなんといっても場所を選ばないというところがあります。
これまでの多くの読書会までは会場に行って参加するという形式こそが最大の売りであったこともあり、オンラインに消極的な主催者がほとんどでした。
しかし、新型コロナを機にネットを使ってやるというスタイルが確立されるようになり、世界中どこにいてもその読書会に参加するということができるようになりました。この長所は地方に住んでいる人であったり、海外に住んでいる人は特に感じているでしょう。
二つ目が、それ故にといってはなんですが、読書会というイベントを通して会える人の種類が多様になったことは間違いありません。
私自身が読書会を5年ほど主催していますが、ネットでやるときはアメリカやイタリアなどに住んでいる方が参加していただけることがありました。
そういった方の話を本を通して聞くことを何度かしているうちにこれはネットで読書会をする大きな醍醐味の一つと言えるわけです。
最後の三つ目はあんまり声を張らなくていいというところも実は隠れた長所でもあります。
ネットでやるときは基本的にマイクを使うのであまり大きな声を張る必要がありません。
その程度のと思われる方も多いかもしれませんが、読書が好きな方は私も含めてですが、あまり大きな声を出すことが得意でないという人が多いです。それ故に、8人とか10人とかの規模で読書会をやると発言などを控えるといったようなことが起きてしまいます。
普通に声を出せる人からするとピンとこないかもしれませんが、わかる人には分かってもらえるネットで読書会をする隠された長所なのです。
ネット形式読書会の短所
続いて、ネットの読書会の短所についてです。
こちらも2つほどあります。
一つが参加者同士の横のつながりを創出しにくいというのがあります。これは最大のデメリットかもしれません。
ネットツールというのは工夫をしてなんとかやろうとするという試みはあるもののやはりみんなが介して読書会をやる時に比べると主催者やファシリテーターにあたる人物と一人ひとりのやりとりがメインになってしまい、他の人はそのやりとりを自分が話す時以外は聞くだけということになりがちです。
二つ目が技術的な、世代的な形でのアクセスの制約です。
オンラインでの読書会は物理的な障壁はなく、むしろ参加することを世界中からできるということは素晴らしいことです。
しかし、やはり高齢の世代の方はzoomなどの使い方が分からないのでという理由から参加を控える傾向にあります。
こういった話をすると機器の使い方を分からない人は参加できなくていいとかすぐにzoomくらい使い方はわかるでしょうという話もあるかもしれません。しかし、そうはいってもできないものはできないわけですから、その辺り何か工夫をしないといけないわけです。
そうはいってもこの辺りは時間が解決してくれるというところでもあるかもしれませんので、長い目で見て世の中にオンラインツールの使用が浸透するのを待つという流れにはなるとは思います。
終わりに
本日はオンライン読書会に関するまとめ記事ということでまずは参加してみるのがいいという視点からおすすめのオンライン読書会を上げました。
その上でオンライン読書会とはなんであるかやその長所と短所について知っていただけるような記事にしております。
こちらを読んでいただいた上で、一度参加して見るということを是非してみてもらえたらと思います。