読書会が実りあるものになるか
参加者が満足をして帰っていただけるか
読書会にまた来たいと言っていただけるか
そのために必要な要素はなんでしょうか?
いろいろあると思います。それは例えば課題書籍を何にするかというのがまずあるでしょう。
しかし読書会自体の満足度の多くは実はファシリテーターが担っているといっても過言ではありません。
どれほどいい本でもファシリテーターがうまく関われないといまいちな満足度になります。
そういう意味で誰が主宰をしているか、ファシリテートのやり方や進め方は良いものとなっているかが極めて重要なのです。
本日は読書会のファシリテーターを5年以上やり満足度が90%を越え続けている私の方から知っておきたい進め方ややり方について解説をさせていただきます。
目次
読書会ファシリテーターとは
まず最初に簡単にですが、読書会ファシリテーターがどういうものか紹介しておきます。
もちろんその言葉からある程度のイメージがつくかと思いますが、読書会における司会進行を司る役割を担います。
ただし、ノープランで読書会を始めてうまくいくかというとそうではなかったりします。慣れればその限りでないかもしれませんが、初心者のファシリテーターは特にそうです。
それは身近なところで言えば、例えば所要時間があります。
ある読書会を二時間でやるとしましょう。
この場合、2時間の長さから逆算して、最初に何をして、次に何をして、最後にどうするかを決めないといけません。
何も考えずに始めてしまうと時間をオーバーしたり早く終わってしまったりということがあります。
特にオーバーしてしまうというのは避けたいところで、見知った関係や延長ありきであればいいのですが、初めて顔を合わせるような人とかであれば満足度などに関わったりすることもあり、リピーターの獲得にも失敗します。
ここであげたのはあくまで時間管理の点だけですが、それ以外にも選ぶ本であったり、参加人数、一人当たりどのくらい話をしてもらうか、本を読む時間を設けるか、設けるのであればどのくらいにするのかなど読書会ファシリテーターをするにはいくつもおさえるべき点があるのです。
ファシリテーター初心者が心得たい読書会のやり方
そう言われてしまうとじゃあどうすればいいのかということになると思います。
これに対して私がまず言えるのはいくつか読書会にやはり参加していただくというのがいいんだろうと思います。
いくつかのスタイルを経験する中で、自分にあったやり方や進め方を見つけていく、そしていくつかを組み合わせる中でこれがいいんじゃないかという型を作っていただくというのが重要になると私は思っています。
有名な読書会をいくつか紹介しましょう。
1.猫町倶楽部
初心者の方にまず参加していただきたい読書会はこちらです。開催実績が日本で一番多い読書会コミュニティです。
イベントによってファシリテーターが代わるのとコンテンツも多岐に渡ります。自分の興味があるジャンルや課題本に参加しつつどういうのがあるかというのを見ていくのがいいかなと思います。
ゲストが来ている時は講義形式のようなものが多いですが、一方で、読んできたものをみんなで感想共有していくようなスタイルもあります。
のちに紹介する読書会との違いで押さえておきたいのは、事前に課題本を読んできていることを前提とした読書会のファシリテーションを学べるというところになります。
2.Read For Action
続いてはRead For Actionです。
こちらは猫町倶楽部に続いて大きいくらいの読書会です。
この読書会の特徴は事前に課題本を読んでないことを前提とした読書会を行っているところです。
ファシリテーターは本を一切読んできていない、本を読むことが習慣化していないということすら想定している読書会で参加のハードルは世の中に多くある読書会の中でも非常に低くなっています。
逆に言えば、こちらの方が準備としてファシリテーター側は大変かもしれません。何も読んできてないということで前提がかなり弱いところの中でやらないといけないですからね。
実際、ハンドアウトや投影資料を作り込むやり方を採用しているファシリテーターの方もこちらの読書会には多いようです。
私の読書会ファシリテーションについて
なお参考までにですが、私の読書会における進め方についてご紹介しておきます。
私の方では読書会というものをやるときには特段ハンドアウト等は用意していません。毎回やるのが面倒だからというのが大きいですね笑
あとは猫町倶楽部さんのように基本的には本を多少なりとも読んできているということを前提にお話をするスタイルにしています。
その上でですが、次の流れで開催しています。
- 自己紹介(氏名と読んだ感想)
- ファシリテーターによる本のダイジェストを5分ほどで解説
- Gごとにファシリテーターがあらかじめ決めた章を読み感想を述べる10分程度
- グループごとの話を聞きつつファシリテーターの方で簡単に補足をする
- またグループで別の章を読む
- グループごとの話を聞きつつファシリテーターの方で簡単に補足をする(これを時間に合わせて繰り返す)
実際に読書会の進め方ややり方が決まったらどうするか
さて、実際に参加してみていい進め方ややり方がきまったとなったらどうするかですね。
実はここからが最も大変だったりします。
というのも人集めをしないといけないのです。あなたが著名インフルエンサー等でない場合ここが一番大変です。
多くの人がファシリテーターとしてのスキルを養ったり、ハンドアウトの作り込みなどに力を入れるのですが、実際に大変なのは集客です。
そういう中で頓挫して読書会の開催をできない、もしくは諦めてしまうという結論に至る人も少なくないのです。
ということで、多くのごく普通の一般の人に促したいのは自分の周囲の人でまずは開催してくださいということです。
それは会社の同僚でもいいですし、読書が好きだという友人知人を集めるのでも構いません。
読書会というと会社や友達とは異なる人との出会いがあるというのがメリットでもあるのですが、集客力がない場合それは結構難易度が高かったりします。
まずは近しい人で実績を作って、その間に集客ツールを開発するということを並行してやることが望ましいと思っています。
それはこういうブログを書くというのもそうですし、他にはSNS等を始めていくというのも良いでしょう。
この辺りどうするかはいろいろと個別に研究していただく必要がありますが、集客ありきで読書会を考えるとあまりに集まらずに絶句するのは避けられないのでそういう心持ちで始めていただくのがいいと思います。事実私も最初苦労をしました。
ただ一足飛びにできるものではないですのでできるところから地道にやるということをお勧めします。
終わりに
最後に告知となりますが、ポリス読書会では現在読書会のファシリテーターをやってみたいという方を募集しています。
立ち上げ間もない時期ではありますが、集客に関しては毎回安定してコンスタントに5~10名ほど集客できている団体になります。
入会にはいくつか条件がありますが、まずはコメントいただけましたらご連絡させていただきます。ご覧いただきましてありがとうございました。